病院情報の公表

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令和5年度 友愛記念病院 病院情報の公表

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 26 41 78 202 370 760 1397 970 237
令和5年度に一般病床に入院しDPC制度に対象となり退院された患者さんの年齢階層別に集計した指標となります。
当院は地域医療支援病院として地域の医療機関の先生方と連携・協力をして地域医療に力をいれております。
県堺の立地である為、県内だけでなく近隣県からの患者さんも多数来院され退院総数の約24%(栃木・埼玉・群馬等)を占めております。
2022年推計で高齢者の総人口に占める割合が29.4%に上昇し今後も上昇する予想です。当院も60才代から80才代の患者さんが77.4%を占めています。   
この傾向は今後も上昇していくことでしょう。
当院は、高齢の患者さんだけでなく、幅広い年齢層の患者さんに来院(受診)していただく為、各診療科最善の医療提供を今後も一層行ってまいります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 27 22.52 13.52 11.11% 81.41
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 18 31.89 20.60 11.11% 85.83
030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 14 4.36 4.73 0.00% 75.43
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:あり-A-DROP スコア2 14 26.64 18.22 7.14% 88.57
050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 14 21.07 17.38 0.00% 89.14
新型コロナウイルス感染症(CIVID-19)位置づけが R5年5月8日から「5種感染症」になりました。

高齢者の尿路感染症が27件です。平均年齢は81才です。
高齢者が尿路感染症になりやすいのは、免疫機能低下や基礎疾患の存在、膀胱の筋力低下等が挙げられます。
これらの要因により尿路感染症のリスクが増加します。
尿路感染症症状:頻尿・尿の切迫感・腹痛・腰痛・尿の異常・発熱などがあります。
尿路感染症防ぐには
①水分を十分とる:尿量が増え、膀胱内に入った細菌を尿と一緒に流しだす
②トイレを我慢しない:尿が膀胱に長時間溜まっていると細菌が増えやすくなる為、尿意を感じたら我慢せずトイレに行く、排尿排便後は前から後ろに拭くようにしましょう
誤嚥性肺炎も18件 こちらも平均年齢が85才です。
高齢化社会により肺炎で亡くなる方は増加しています。肺炎で亡くなる方は65歳以上の高齢者で、その多くが「誤嚥性肺炎」が原因と言われています。
誤嚥性肺炎とは:物を飲み込む嚥下機能が低下することで、食道へ入るものが誤って気道に入ってしまうことを誤嚥といいます。
口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで生じる肺炎です。
誤嚥は、高齢者には起こりうる老化現象とも考えられています。いずれはご家族・ご自身の起こりうる問題ですので多くの方々が少しでも誤嚥性肺炎を理解し、考え、予防に努めていただくことを願っています。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 204 2.17 2.61 0.00% 66.38
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 63 7.13 8.75 1.59% 74.62
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等-処置1:なし-処置2:0-副病:なし-0 37 13.73 15.12 0.00% 70.89
060335xx02000x 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 36 5.58 6.87 0.00% 59.19
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 28 8.04 7.58 3.57% 68.43
大腸小腸の良性疾患が大多数を占めています。
大腸ポリープの粘膜切除術目的での入院を多数受け入れています。他に潰瘍性大腸炎や急性胃腸炎・胆のう結石・胆のう炎・虫垂炎等対応しております。
最も多いのが小腸大腸の良性疾患204件となっています。
初期には自覚症状がほとんどありませんが、大きいポリープでは下血や出血、腸閉塞を起こすこともあります。
中にはがん化しやすい腫瘍もあり、発見には定期的に検査を行いましょう。
早期発見が大事です。
当院は50歳代から増加傾向にあり、最も多いのが70歳代となっています。

大腸の病気で増加しているのは癌だけでなく、近年は潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸炎疾患も目立っています。これらは主に若年者に起こる難治性・反復性の腸炎です
潰瘍性大腸炎(難病指定97):粘膜を浸し、びらんや潰瘍を形成する原因不明のびまん性非特異性炎症です
原因は未だはっきり解明されていませんが,腸内細菌。食生活の変化。遺伝的因子などが複雑に関与していると考えられています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 96 3.39 4.55 0.00% 68.58
060150xx03xxxx 虫垂炎-虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 22 4.32 5.29 0.00% 48.27
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 14 7.14 8.75 7.14% 78.64
060150xx02xxxx 虫垂炎-虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 13 7.54 9.68 0.00% 47.00
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 12 7.25 7.58 0.00% 65.17
最も多いのが鼠経ヘルニア96件となっています。
鼠径ヘルニアとは、本来お腹の中にある内臓が脚の付け根に飛び出して膨らみとして現れる病気です。原因としては立ったり座ったりする際に鼠径部へ圧力がかかったり、加齢などで筋力が衰えることなどが考えられます。
男性には、鼠径管と呼ばれる通路が存在します。鼠径管は、本来内臓である睾丸を胎児期に体外に出すために使われる管ですが、加齢などによって筋膜が弱ると鼠径管が開きやすくなってしまいます。
当院は70歳代に多く、性別は90%以上が男性にみられました。

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整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 50 35.04 19.34 8.00% 80.48
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 36 41.08 25.50 47.22% 83.81
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 24 22.83 19.55 0.00% 66.75
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 15 35.87 21.96 6.67% 75.07
160760xx97xx0x 前腕の骨折-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 10 5.60 4.76 0.00% 61.10
整形外科では 高齢者の転倒などの受傷による入院が目立ちます。
部位は 胸椎、腰椎、前腕、股関節、大腿部、骨盤が上位を占めています。
また受傷部位によっては 手術が必要になります。
レントゲンやMRI、CTを用いて診断を行い 保存的治療、手術治療の判断をしております。
術後のリハビリテーションを早期に介入し ADL向上に努めています。寝たきりになると認知症の進行につながる為 術後は早急にリハビリに移行することが重要となっています。
近隣のリハビリ病院と連携をとり 症状が緩和されてきた患者様には転院により リハビリ継続を促しております。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 39 7.41 9.89 0.00% 74.59
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし-副病:なし-0 28 2.50 2.98 0.00% 74.11
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成-手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 - - 28.24 - -
040200xx01x00x 気胸-肺切除術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 - - 9.54 - -
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍-肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 8.53 - -
最も多いのが肺の悪性腫瘍67件(手術なし含)となっています。
肺がんで最も多い症状は咳と痰です。肺がんの初期症状として、自覚しやすい特徴的な症状はありませんが、風邪をひいているわけでもないのに、2週間以上咳と痰が続く、血が混じった痰(血痰)が出る場合や、発熱が5日間以上長引く場合等があります。
肺癌の原因の一つには喫煙習慣があげられ、近くに喫煙者がいる場合もその煙にさらされることで(受動喫煙)発生リスクは高くなります。近年は喫煙と関係のない肺癌も増えているといわれています。アスベストなどの有害物質に長期間さらされることや、肺結核、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎なども、肺癌の発生の危険性を高めていると報告されています。
肺がんは組織型で非小細胞がんと小細胞がん分類され87%が非小細胞がんです。(2021年全国集計より)
当院は70%が男性・30%が女性です。

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血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患-下肢静脈瘤手術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 46 2.00 2.61 0.00% 65.52
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患-動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし-0 - - 5.21 - -
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等-処置1:0-処置2:1あり-副病:0-0 - - 19.20 - -
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 2.61 - -
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 - - 8.75 - -
最も多いのが下肢静脈瘤46件となっています。
足がむくんだり、足の表面の血管がボコボコとこぶ状に浮き出したりといった症状がある場合は疑われます。
関連因子として考えらえいるのは、妊娠出産・立ち仕事・デスクワーク・スポーツ・肥満・加齢・女性などで、いずれも脚の静脈が圧迫されるなどして、静脈弁への負荷か中長期的に続くことが原因と考えられています。
当院では50歳代から多く、76%が女性となっています。

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泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 104 2.00 2.44 0.00% 71.38
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍-前立腺悪性腫瘍手術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 49 9.25 11.19 0.00% 71.02
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 41 6.78 6.85 0.00% 73.24
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患-経尿道的尿路結石除去術-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 40 4.93 5.22 0.00% 61.80
11012xxx01xx0x 上部尿路疾患-腎切石術等-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 33 7.58 10.52 0.00% 59.61
前立腺がん症例が最も多くなっています。当院は70歳代が約半数を占めています。
前立腺がんは、男性で罹患数第1位のがんです。高齢者に多いですが、40代、50代の働き盛りの人に見つかることも少なくありません。緩やかに進行し、早期発見で治療することで治りやすいのが特徴とされています。
原因としては男性ホルモンのバランスが崩れたり、前立腺の慢性炎症、食生活や生活習慣などの要因が加わって発生するといわれています。
早期に発見するために最も有用なのがPSA検査です。これは血液検査によって調べることができます。
前立腺がんの検診を是非受けていただきたいと思います。
当院では、前立腺生検を行い、手術・内分泌治療・化学療法・放射線療法などの治療を行っています。
令和4年度より手術支援ロボット(ダヴィンチ)での手術も可能となりました。

※PSA値が高くなるにつれ前立腺がんの可能性も高くなりますが、前立腺肥大症や前立腺炎でも高値になることがあるため基準値以上であるからといって必ずしも前立腺がんであるとは限りません。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし-副病:なし-0 49 2.41 2.98 0.00% 73.71
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 27 2.00 2.03 0.00% 58.96
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-0 19 8.90 13.59 0.00% 72.63
040110xxxxx0xx 間質性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 17 25.12 18.65 17.65% 77.12
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:あり-0 16 5.13 13.90 0.00% 69.69
最も多いのが肺の悪性腫瘍となっています。
当院では術前や術後の化学療法を主に行っています。
呼吸器外科と連携を取りながら治療をしています。

年間死亡者数が7万5585人(男性5万3247人、女性2万2338人/2020年国立がん研究センターがん統計)と、がんのなかで最も亡くなる人が多いのが
肺がんです。発見された時点で、治るための手術を受けられる人は4割程度で、「難治性」といわれる肺がんですが、近年はさまざまな治療の進化により、徐々に
「生きられるがん」へと移行しつつあります。また、喫煙習慣のない若い女性に、肺がんの一種の「腺がん」が見つかる事例が増えています





循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし-副病:0-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 136 2.47 3.25 0.00% 69.41
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし-副病:0-0 74 2.77 4.26 1.35% 72.50
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞-その他の手術あり-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし-0 40 7.90 11.54 0.00% 74.53
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし-副病:0-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 33 2.24 3.05 0.00% 67.79
050210xx97000x 徐脈性不整脈-手術あり-処置1:なし、1,3あり-処置2:なし-副病:なし-0 20 7.05 9.77 0.00% 79.30
狭心症とは、心筋(心臓の筋肉)に血液を行渡らせる「冠動脈」が狭くなることにより、一時的に心臓が酸素不足に陥って胸の痛みや圧迫感を引き起こします。
狭心症は発作の起き方や原因によって様々な分類があります。
労作性狭心症:階段を上がったり、運動後に発作がおき、安静にすると楽になるのが特徴です。冠動脈が狭くなっているので、運動をしたときに心臓の酸素不足で胸の痛みが起こる。
冠攣縮性狭心症:安静時でも発作が起こるのが特徴です。冠動脈が痙攣し一時的に血流が悪くなることが原因と考えれれています。
治療は
①経皮的冠動脈形成術(PTCA):血管から管を入れて、その管の中にさらにもう一つの管(バルーンカテーテル)を挿入し閉塞した冠動脈の病変部を拡張する治療法   
②経皮的冠動脈ステント留置術:経皮的血管形成術、狭窄下動脈を血管の内側から再開通させるための低侵襲治療法。
ステントという拡張可能なメッシュ状の金属の筒を血管に留置し、血管の開通性保持し再閉塞を予防する留置後ステントは冠動脈内に留まり血管を支え続けます。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置1:0-処置2:9あり-副病:0-0 33 6.12 12.88 3.03% 76.45
130010xx99x9xx 急性白血病-手術なし-処置1:0-処置2:9あり-副病:0-0 21 10.95 13.10 0.00% 80.14
130010xx97x9xx 急性白血病-手術あり-処置1:0-処置2:9あり-副病:0-0 18 21.94 34.93 0.00% 80.61
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置1:0-処置2:4あり-副病:0-0 14 6.93 9.62 0.00% 71.64
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置1:0-処置2:5あり-副病:0-0 10 10.40 19.61 0.00% 74.30
最も多いのがリンパ腫33件となっています。
リンパ腫とは血液がんの一つです。
白血球のなかのリンパ球ががん化する病気です。リンパ球が存在する組織をリンパ組織といい、リンパ腫がおこる部位または病変が及ぶ部位はリンパ系組織とリンパ外組織(節外臓器)に大きく分けられます。
リンパ系組織とは、細菌やウイルスなどの病原体や異物から体を守るはたらき(免疫)をつかさどる組織や臓器のことで、正常のリンパ球が増える場所です。リンパ節や胸部付近にある胸腺、脾臓(ひぞう)、扁桃(へんとう)などが含まれます。リンパ外組織(節外臓器)とは、骨髄や肺などの臓器です。リンパ球は、血流に乗って全身に流れていく性質があるため、リンパ腫は全身どこにでも発生する可能性があります。通常リンパ腫と言えば「悪性リンパ腫」のことを指します
症状としてはくび(頸部:けいぶ)やわきの下(腋窩:えきか)、足の付け根(鼠径部:そけいぶ)などのリンパ節に腫れやしこりがあらわれることがあります。
ですが、リンパ節の腫れは、多くの場合、痛みを伴いません。
出現した部位や進行の速度によって、さまざまな症状がみられますが、全身にひろがると原因不明の発熱・大量の寝汗(暑くないのに)・急激な体重減少が起こることもあります。リンパ腫に特徴的な症状があるわけでもなく、まったく症状のない健康診断のX線検査で偶然見つかるケースもあります。
乳腺甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 53 8.53 9.88 0.00% 60.47
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 39 4.44 5.64 0.00% 61.49
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍-甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 23 7.57 7.94 0.00% 60.04
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 - - 9.69 - -
100140xx97xxxx 甲状腺機能亢進症-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 8.84 - -
最も多いのが乳房の悪性腫瘍となっています。
当院の乳がんは40歳代から増加傾向にあり、60・70歳代が約半数を占めています。
手術をはじめ、術前・術後の化学療法・内分泌療法・放射線治療をおこなっています。

乳房を定期的にチェックすることで少しの異変にも気付きやすく、乳がんの早期発見・早期治療につながります。
そのあとの暮らしにも大きく影響与えます、是非セルフチェックをし早期発見につなげましょう。
リスク因子(要注意)
遺伝:母親や姉妹に乳がんになった方がいる。
出産:出産・授乳経験がない
月経:初潮が早い・閉経遅い(月経期間が長くなる)

がん統計でも女性の1位は乳がんとなっています。
なんと言っても早期発見が大事です。
古河市でも30歳から乳がんの検診受けられるようになっていますので、是非面倒がらず検診を受けて、定期的に検査を行うようにしましょう。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 38 - - 22 13 16 1 8
大腸癌 24 22 29 44 19 32 2 9
乳癌 48 34 - - - 11 1 8
肺癌 32 10 31 72 56 16 1 8
肝癌 - - 11 - - - 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌はステージI期で内視鏡の手術を行った患者様が多く見られました。
大腸癌ではステージⅢ期で鏡視下手術を行った患者さんが多く、肝癌ではステージI~Ⅳ期の患者さんに化学療法で治療をメインに治療を行っています。
肺癌ではステージⅣ期で鏡視下手術を行った患者様が多く、化学療法も併せて行っています。
乳癌ではステージI・Ⅱ期ともに外科的手術症例が多く、ステージIの患者様にはOPE後に放射線治療、内分泌治療、化学療法も併せて行っています。
※2022年より手術支援ロボットダヴィンチを導入しており、大腸癌、前立腺癌で行っています。

当院では地域がん拠点病院として、外科手術、内視鏡手術、鏡視下手術、抗癌剤療法、内分泌治療、放射線療法、緩和ケア科など患者様に合わせた治療を行っています。
古河市および周辺地域の開業医の先生方と連携し、患者様をご紹介頂くとともに、今後もより一層地域の患者様の為努めてまいります。

※初発と再発の定義について
「初発」とは、自施設において診断・初回治療を行った場合となります。
「再発」とは、自施設・他施設を問わず初回治療が完了した後、自施設にて患者様を診察した場合や、治療寛解後に局所再発・再燃、または新たな遠隔転移をきたした場合となります。
※患者数(退院患者数)について一連の入院を1カウントとして集計していますので、同じ患者様が2回入院した場合2カウントとなります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 14 10.21 53.86
中等症 90 20.92 83.28
重症 14 18.21 83.14
超重症 - - -
不明 - - -
【定義】
入院契機(入院のきっかけとなった傷病名)と医療資源病名が細菌性肺炎等の患者様で集計し、重症度別に分類しています。

【解説】
市中肺炎とは肺炎のうち入院中や介護施設入所中に感染したものを除いたもので生活上でおこる肺炎のことです。
当院の患者さんは中等症が最も多くなっています。
肺炎予防のために出来る事として
①感染予防:手洗い・うがい・マスク着用・歯磨き(口腔内を清潔に)・誤嚥の予防
②予防接種を受ける:肺炎球菌ワクチン・インフルエンザの接種 (但し予防接種は全ての肺炎やインフルエンザを防ぐものではありません)
③免疫力を高める:規則正しい生活・持病の治療に努める・禁煙する
まずはご自身で出来る事を行なっていきましょう

※日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPスコア)を用いて分類されています。
脳梗塞の患者数等
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 7 25.29 81.86 18.18%
その他 4 11.25 85.75 9.09%
[定義]
この指標は、脳梗塞の病型別に患者数や平均在院日数、平均年齢などを集計したものです。
[解説]
脳梗塞とは脳内の血管が細くなったり、血栓ができて血管が詰まって発症する症状です。血管が詰まると血液の流入が止まり、脳に酸素や栄養が行き渡らなくなる為、脳神経細胞が壊死し様々な障害が生じます。大きな原因としては動脈硬化です。動脈硬化とは加齢に伴って血管が硬くなり、そこに脂質やコレステロールでどろどろになった血液が付着して血管が細くなり血流が悪くなる状態です。動脈硬化の原因は悪玉コレステロールや高血圧、糖尿病、高脂血症、また肥満、喫煙、飲酒などの生活習慣とも密接に関わっています。
当院では発症後迅速に治療開始し、回復期リハビリテーションを担う地域の複数の施設様と密に連携し、患者さんのADL(日常生活動作)の更なる向上を目指しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 195 0.22 1.15 0.00% 67.12
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 49 0.63 3.82 0.00% 61.12
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 45 0.60 7.87 0.00% 70.47
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 27 1.89 10.19 0.00% 72.48
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 23 0.52 6.22 4.35% 77.22
最も多いのが内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術となっています。
内視鏡を肛門から挿入し、ポリープを切除する手術です。
採取したポリープは、病理検査に提出し、良性か悪性かを判断します。
結果によって今後は治療が必要なのか、経過観察なのかを決めていきます。
次いで多いのが、腹腔鏡下胆嚢摘出術です。
腹腔鏡は開腹で行う手術より回復が早いと言われています。
R4年度より直腸がんでのダヴィンチ手術も開始されました。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6335 鼠径ヘルニア手術 91 0.07 2.34 0.00% 68.95
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 21 0.14 3.24 0.00% 49.14
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 15 0.60 3.73 0.00% 62.20
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 11 0.18 5.27 0.00% 44.36
K7191 結腸切除術(小範囲切除) 11 0.00 14.36 0.00% 70.91
最も多いのが鼡径ヘルニア手術が91件と大半を占めています。
全身麻酔によりメッシュプラグ(人工筋膜)という材料を用いて手術を行います。
メッシュプラグを筋膜の弱くなった部位に当て周囲の筋膜に固定する補強方法です。
他にも腹腔鏡ヘルニア手術も行っています。
腹腔鏡とは3つの小さな穴を開け行う手術方法です。
一般的に切開よりも患者さんの術後の回復が早いといわれています。
ですが、切開か腹腔鏡かは患者さんの病態等により適応が変わってきます。

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整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0821 人工関節置換術(股) etc. 43 2.79 24.42 2.33% 70.49
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 22 4.14 31.64 31.82% 77.14
K0811 人工骨頭挿入術(股) 22 7.50 39.00 50.00% 82.50
K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 20 2.40 19.00 0.00% 64.85
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) etc. 13 2.31 11.39 0.00% 51.46
最も多い手術は 人工関節置換術(股関節)となっております。
変形性股関節症や大腿骨骨董壊死、関節リウマチの股関節病変など様々な病気にため、股関節が著しく壊れてしまった方々への手術治療のひとつです。
壊れてしまった関節を機械である、人工関節に置き換える治療です。人工関節の力を借りて痛みのない関節でしっかりと体重をささえ、安定した歩行を取り戻すことがこの手術の目的です。
骨折的観血的手術とは 外来治療で行う(非観血的)徒手整復と違い手術室にて施す(観血的)外科的手術のことを言います。
骨内異物(挿入物を含む)除去術とは 骨折観血的手術で使用したワイヤーやスクリュウを術後に取り出す手術です。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) etc. 21 1.29 5.71 0.00% 73.43
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 15 1.27 4.67 0.00% 76.13
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) - - - - -
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) - - - - -
K496-2 胸腔鏡下醸膿胸膜又は胸膜胼胝切除術 - - - - -
最も多いのが肺がんに対しての手術になっています。
上位5位とも胸腔鏡下での手術です。
通常の回復手術より傷が小さく痛みが軽い、体の回復が早いなどのメリットがあります。

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血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 39 0.00 1.00 0.00% 65.10
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) - - - - -
K5607 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(その他)) - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
最も多いのが下肢静脈瘤の手術になっています。
下肢静脈瘤の原因となっている静脈をレザー等であてて熱で焼灼し閉鎖させる治療です。
ついで抜去術です。ストリッピング手術ともいわれます。
弁が壊れて逆流をきたした病的な静脈を文字通り抜去(切除)して取り除きます。

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肛門科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7433 痔核手術(脱肛を含む)(結紮術) 10 0.00 4.70 0.00% 75.10
K7462 痔瘻根治手術(複雑) - - - - -
K7421ロ 直腸脱手術(経会陰)(腸管切除を伴う) - - - - -
K7461 痔瘻根治手術(単純) - - - - -
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) - - - - -
痔核とは排便時のいきみ・便秘・下痢・肛門うっ血が生じやすい長時間座位などで、肛門に負担がかかり、肛門の血管や組織が減弱・断裂して痔核が徐々に大きくなり出血や脱出などの症状をきたします。
痔核種類
内痔核:肛門内にとどまっているもの(1度から4度、嵌頓痔核)
外痔核:肛門外にでているもの   (肛門皮垂、血栓性)
痔核結紮術とは
どのタイプの痔核(内痔核・内外痔核・外痔核)であっても、どの進行度(1~4度)の痔核であっても対処可能な手術です。
痔核外側を切除して根元を縛り、切除する手法です。痔核の状態にかかわらず対応でき、再発が少ないことが大きな特徴です。

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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 49 1.00 7.57 0.00% 71.20
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 40 0.68 3.25 0.00% 61.80
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 40 0.53 4.43 0.00% 73.55
K764 経皮的尿路結石除去術(経皮的腎瘻造設術を含む) 31 0.68 5.90 0.00% 59.32
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 19 1.05 7.68 0.00% 76.89
最も多いのが前立腺がん手術になっています。
2022年4月よりダヴィンチ手術が可能となりました。
炭酸ガスで気腹した腹部に内視鏡ポートを6本設置し、20-25度頭低位の状態でロボット(ダヴィンチ)とドッキングします。ポートからロボット用の鉗子を挿入設置、助手がベッドサイドで吸引・把持鉗子操作をスタンバイし、術者が操作コンソールに移動して手術操作が開始となります。
ついで多いのが膀胱がんと尿路結石術の手術になります。
内視鏡を使用して尿道から膀胱を観察し切除する。
尿管結石の治療は体表から衝撃波を当てて破砕する体外衝撃波破砕術(ESWL)、尿道から内視鏡(尿管鏡)を挿入して、観察下に破砕を行う経尿道的尿管結石破砕術(TUL)があります。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 46 0.00 9.76 2.17% 73.78
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 45 0.09 2.13 0.00% 73.02
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 26 2.77 3.62 0.00% 72.15
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 25 1.12 13.44 0.00% 79.04
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
循環器科で多いのが 狭心症と心筋梗塞に対しての冠動脈(心臓の血管)ステント留置術です。
患者さんによって 様々なタイミングで必要な手術ですが、比較的緊急対応を求められるケースが多いため、術前日数が短いのが特徴的です。
ペースメーカーの移植術、移植後の電池交換(電池寿命7~10年)も行っております。
常勤医3名で平日24時間、土日祝はオンコール体制で常に心臓カテーテル検査および治療対応が可能です。
乳腺甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 40 0.95 2.68 0.00% 61.00
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 37 1.14 6.14 0.00% 61.59
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 14 1.21 6.79 0.00% 58.43
K4633 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘・頸部外側区域郭清を伴わない) 11 0.91 5.91 0.00% 62.45
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) - - - - -
最も多いのが乳がんの手術になっています。
乳がんの手術は部分切除や全摘等があります。
乳がんの拡がりを正確に判断し、患者様一人ひとりに適切な治療選択を行っています。
他に甲状腺の手術も行っています。

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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
定義】
DPCコードとは、病名による主要分類を表します。
 「入院契機が同一」…前回入院の病名分類に対して再入院時の入院契機(入院のきっかけとなった傷病名)が同一の場合
 「入院契機が異なる」…前回入院の病名分類に対して再入院時の入院契機(入院のきっかけとなった傷病名)が異なる場合
【解説】
「播種性血管内凝固症候群」…血管内で血液凝固が起こり、その結果血液凝固因子が減少し,凝固異常による内出血を起こす疾患です。
 「敗血症」…何らかの細菌感染により血液内に細菌や毒素が侵入し、全身症状を起こした状態です。
 「真菌症」…真菌(カビの一種)による感染症を発症した疾患です。
背景に悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病といった基礎疾患がある場合が多いとされておりますので、手術や処置、検査等を行う際には、細心の注意を払って診療を行っております。
起こりうる合併症については事前にご本人・ご家族の方々に説明をした上で同意を得て実施しております。

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リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
602 582 96.68%
肺血栓塞栓症とは、肺の血管に血の塊が(血栓)詰まって、突然、呼吸困難や胸痛、時には心停止をきたす危険な病気です。この病気は長時間飛行機に乗った際に起こることもあり「ロングフライト血栓症」「エコノミークラス症候群」とも言われている。長期入院中や手術時も発生します。

当院では患者さんの状態に応じて下記の予防策をとっています。
①弾性ストッキンングの着用:下肢の深部静脈の流れを促すため足先から太ももにかけて、徐々に圧迫が弱まる特殊なストッキングを履いていただきます。
  最も一般的な予防法の一つです
②間欠的空気圧迫法:足や下腿に巻いたバッグに断続的に空気を送り込み、圧力を変化させます。
③抗凝固療法:血液を固まりにくくする薬を使用して血栓の発生を防ぎますが、出血の危険性の高い患者さんには使用できません
血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
544 296 54.41%
血液は通常は無菌状態で保たれています。感染が起きて血液内に病原菌が進入すると、菌が全身に広がって菌血症や敗血症という重篤な感染症を引き起こします。
それを防ぐために、感染症に罹患したら速やかに病原菌を特定し治療に効果的な抗菌薬を選択する必要があります。
感染源からの分泌物(痰・尿)を調べ病原菌を特定する検査を「培養検査」といい、血液内の病原菌有無を調べるのが「血液培養検査」です。 
病原菌にも様々な種類がありますが、大きく好気性菌と嫌気性菌に分けることができます。好気性菌は酸素が必要な菌、逆に嫌気性菌は酸素が不要な菌です。
血液培養を行う場合は、それぞれの菌が発育するに適した2種類のボトルを使用します。
2セット採取の理由
①確実に菌を検出するため:菌血症の場合でも血液中の菌量は非常に少量のため、血液採取量が増えることで感度が向上
 1セット検査で原因菌を検出できる確率は73.2%、2セット施行した場合の検出率は93.9%という研究報告があります
②コンタミネーションの判定:検出菌が起炎菌かコンタミネーション(汚染)かを判断するため(消毒不足により皮膚常在菌が原因となる場合多い)
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
517 244 47.20%
抗菌スペクトル:各抗菌性物質がどの細菌に有効であるかの範囲を示したものを指す(抗菌域)多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科など、新たに抗菌薬耐性菌が出現し、難治性症例が増加していることが問題になっています。

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