#70:HIS Forum in KOGA
この文章は2020年1月に発行された病院広報誌60号に書いた文章です。
HIS Forum in KOGA
1年前のYou&Iにも書きましたが、医療・保健・福祉などヘルスケアサービスの提供に必要なHIS理念(Hospitality・Identity・System)を掲げて「NPO法人日本HIS研究センター」が京都市を拠点に活動しています。このNPO法人が毎年秋に「HIS Forum(全国病院広報研究大会)」という研究会を開催しており、応募施設の中から審査によりBHI賞(Best Healthcare Information賞)最優秀賞が決まります。第22回大会は2018年10月に京都市で開催され、大会テーマは「病院広報が育むヘルスリテラシーと健康社会」でした。
一方、当院では2018年6月から、血液検査などの検査結果、処方された薬の内容、レントゲン・CT・MRI・内視鏡検査などの画像を患者さんご自身がパソコン・タブレット・スマホで閲覧できるWEBサービス「カルテコ」をスタートしていました。この「カルテコ」を、患者さん、ご家族、地域住民の方々、連携医療機関の先生方によく知ってもらおうと展開していた広報活動を題材に「ヘルスリテラシー向上の鍵は、診療情報の共有にあった」という演題発表をし、BHI最優秀賞を受賞したことを以前ご報告しましたが、最優秀賞受賞病院が翌年の大会を主催することになっています。
そうしたわけで、私が大会長を務めて、2019年10月19日(土)にザ・カナルヒルズにおいて「HIS Forum in KOGA(第23回全国病院広報研究大会)」を開催しました。
古河市にも多大なご協力を得、針谷市長には開会式のご挨拶と懇親会への参加もしていただき、全国の病院関係者に古河市を大いにアピールしてもらいました。物産展も開き、大変好評でした。
今回の大会テーマは「協働と連携」としましたが、予選審査を勝ち抜いた10病院が当日非常に熱のこもったすばらしい発表をされ、東京医科歯科大学医療経済学教授の川渕孝一先生を審査委員長とした4名の審査員により、「愛のある一宮“愛フェス”は家族の健康を守る~市民団体との協働で生まれたオリジナル啓発イベントのお話~」という演題を発表された社会医療法人杏嶺会、一宮西病院(愛知県)が最優秀賞に輝きました。
また、以前当院循環器内科医師として勤務していたトモヱ乳業株式会社取締役社長の中田俊之先生に「経営のバトン~温故知新~」という特別講演をしていただき、こちらも参加者から大変好評を博しました。
以上、続報としてご報告致します。