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#09:「リニューアル」という最大の業務改革に向けて

 この文章は、平成 15 年7月開催された第4回業務改善発表大会の抄録集の巻頭言に書いたものです。その時期はリニューアル準備のまっただ中にあり、意気込みを書いたものです。

「リニューアル」という最大の業務改善に向けて

~第4回業務改善発表大会を終えて~

院長 加藤 奨一

 業務改善発表大会も今年で4回目です。
 昨年同様、今年も皆さんの発表を聞いていて、様々な工夫を各部署が自主的に行っていることをうれしく思いました。

 昨年は私自身「トヨタに学んでみる」という発表を通じ、
1)友愛記念病院という組織も「進化し続ける組織」でありたい。
2)「変化」することに臆病にならず、失敗を恐れず、「よくしよう」といつも物事を変えていくことに全職員が前向きになってほしい。
3)よくしたいと思ったら「まずはやってみよう」と物事を変えてみる人がたくさんいる組織でありたい。
4)立場や地位にこだわらず、「いいもの」はいい、「悪いもの」は悪い、と皆が言えるような組織風土を持ちたい。
5)個々の「人」が医療人、社会人として育っていくことに重きを置く「人を大切にする」組織でありたい。
6)上からの押しつけではなく、「いい医療」をしたいという動機を職員全員が共有でき、創意工夫、改善、変革を個々の職員が牽引していくような組織でありたい。その積み重ねによっていつの日か日本一、世界一の「いい病院」になりたい。
ということが新院長となった私の希望である、ということを皆さんに伝えようとしました。皆さんまだ記憶に残っているでしょうか?

 今年私がおこなった最大の業務改善は、医師全員と管理職を対象として新しい評価制度(人事考課制度)の試験運用を開始したことかもしれません。この内容を業務改善発表大会でお話ししてもよかったのですが、今年の年報に詳しく書きましたので、そちらをじっくり読んで下さい。その中にある「期待される職員像、管理者像、医師像」は、昨年この大会で皆さんに伝えたかった、私が望む友愛記念病院像および友愛記念病院職員像と同じようなことをうたっています。新評価制度は単なる「思いつき」ではなく、私が友愛記念病院に対して描く「ありたい姿」そのものを具現化する手段のひとつとして、昨年の私の発表の延長線上でとらえていただけたらと思います。

 さて、業務改善発表大会の最後のご挨拶でも言いましたが、これから2、3年私に課せられた最大の業務改善は病院の「リニューアル」です。現在のところ計画は予定通り順調に進んでいますので、着工までの残された期間私に課せられた使命は、限られた建築コストの中で「医療を受ける人にも、医療に携わる人にも」優しい病院が出来るよう、可能な限り全職員に知恵を出し合ってもらうことです。ぜひ全職員で力を合わせて「リニューアル」という最大の「業務改善」を成し遂げましょう。

(平成 15 年 7 月開催の第4回業務改善発表大会の抄録集の巻頭言)

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